8月定例会の報告
8月27日 定例会の報告です。
内容は定例会テキスト
『教室から消えた「物を見る目」「歴史を見る目」』第1章より
「国語教科書に見る歪められた歴史と文化」。
著者の小柳先生はこの文章の中で
歴史教科書に比べ、話題に上ることも少ないが、
実は国語教科書にも「重大な問題が伏在している」として、
光村図書の国語教科書を例に挙げながら、
①日本人のしての情感の根を養うべき「古典の喪失」
②日本の近代史を冷たい目で裁く「歴史の歪曲」
の2点について論じらています。
曰く、
「歴史教科書はわが国の歴史に対して許すべからざる冒涜をあえてしている。
だが一方、国語の教科書は、かかる冒涜とともにさらに民族の情感の根を断ち切ろうとさえしているのである」
ぜひお読みください。
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定例会でも話題になりましたが、橘曙覧の歌
春にあけて先づ看る書も天地の始めの時と読みいづるかな
日本人が古くから慣れ親しんできた古事記や万葉などの古典の世界も
現代の私たちには縁遠いものになりがちですね。
ということで、石心会の定例会の中でも少しずつ時間をとって
古典の文章を読んでいこうということになりました。
日本人が古くから大切にしてきた情感を
古典の中から読み味わっていけたらと思っています。
詳しいことが決まり次第、また、お知らせします。
ふるだぬき
会員相互の情報交換や学習を目的として、毎月第三土曜日に月に一度の定例会を開催しております。
内容はその時々で変わりますが、政治・歴史・日本思想(古典)・教育など多岐にわたる
内容に挑戦していきたいと思っています。
どなたでも参加できます。是非、ご参加ください。
次回の定例会の詳細は下記の通り。
なお、参加ご希望の方は ふるだぬき までご一報ください。
sekishinkai.hurudanuki@gmail.com
■日時
日時未定です。ふるだぬきまで
18:00より
終了後、有志で懇親会をします。
■場所
さざんぴあ博多 (予定)
参加費は300円。懇親会は実費となります。

コメント
会として、会員共通の古典を持ちましょう。
現在何がいいか思案中です。
皆さんご意見をお寄せ下さい。
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国語教科書然り、また教育そのもの然り、子供に媚びてしまっている。
「子供は、言葉は少々むずかしくても、もっと心を昂めてくれる、もっと強い感動を与えてくれる、そういう言葉を待っているはずである」との小柳先生の指摘は、3人の子を持つ私の心に響き続けています。
橘曙覧の歌の中の「天地の始めの時」という言葉は、当時の人々が聞けばすぐに古事記の冒頭と分かった、と会で学びましたが、現代の日本ではそのような共通の言葉が失われています。
私の専門のユダヤ教では一年かけてモーセ五書を通読しますが、週ごとに読む箇所が決まっています。これは世界中どこにいてもユダヤ教徒なら全員読むのです。つまり彼等は聖書という共通言語を幾世代も共有しているのです。ここに彼等の強さの秘密があると思います。