小林よしのり『天皇論』を読む
小林よしのり氏は
「保守の論客たちも全然皇室のことを知らない。わしの『天皇論』を読んで勉強してほしい。」
などと豪語しておりましたが、確かによくまとまっていてわかりやすい本だと思いました。
ただ、前半では御皇室に姓がないことなど取り上げ、
世界に類稀なる御皇室の特徴を語っているにもかかわらず、
最終章は女系継承を容認する内容になっているところなど、明らかに矛盾しています。
何度読んでも理解できないというのが、率直な感想です。
(今月号の正論で新田均氏が詳細な批判をされていますが、)
御皇室について、とやかく言うのは分に過ぎたことではありますが、
あたかも黒を白と言いくるめるが如く、誤った結論を導き出して、
それを流布する輩には勇気を持って反論していく必要があります。
と、少し感情的になりましたが、
①神話や御皇室の歴史なども取り上げ、正面からその御存在の意義を論じている点
②宮中祭祀や御公務などについても積極的な意味を見出し、問うている点
など、評価されるべき面も多々あると思います。

皆さんも読んでみてはいかがですか。
ふるだぬき
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フルダヌキさんが仰るとおり、御皇室についてとやかく言うのは分に過ぎたことですが、最近はあまりにもとやかく言う輩が多いのは嘆かわしいことです。
日本人としての御皇室に対する感覚の問題でしょうか?
また小林氏はその主張にとてもブレがあり、信用できないというのが私の率直な意見です。